 
    AWSリソース迷子を解消!AWS Resource Explorerで即時検索を試してみた
こんにちは。浮田です。
AWS環境でリソースを触り始めてから「あのS3バケット、どのリージョンだっけ?」...こんな経験、ありませんか?
・・私はあります。
そんなときにWeb検索エンジンのようにソースをすぐに見つけることができるサービスがあります。
それは、AWS Resource Explorerです。
AWS Resource Explorerとは
AWS Resource Explorerは、AWSアカウント内に存在するすべてのリソース(サーバー、データベース、ストレージなど)を、簡単かつ迅速に見つけ出すためのサービスです。
一言で言えば、「自分だけのAWS環境のための、強力な検索エンジン」のようなものです。
特定のプロジェクトに関連するリソースを一覧表示したい場合などにも役立ちますね!
そんなResource Explorerに2025年10月13日にアップデートがありました。
今回のアップデートで大きく変わった点は次の通りです。
これまでの設定手順(従来)
以前は、Resource Explorerを利用する前に次の手順が必要でした。
- Resource Explorerを有効化
- インデックスタイプ(ローカル or アグリゲーター)を選択
- インデックス構築の完了を待機(最大36時間かかる場合も)
この手順を経てようやく、すべてのリージョンでリソースが検索可能になりました。
今回の変更点(アップデート後)
- 
初期設定不要→ Resource Explorerはデフォルトで有効化されています。
コンソールを開くとすぐに検索できます。
- 
インデックス構築の待ち時間なし→ 以前のような最大36時間待ちは不要です。
ただしすべてのリージョンにわたるリソースを検出するためには簡単な設定が必要です。
まず、Resource Explorerコンソールに行き、Resource Explorer setup を押し、

右下のセットアップを完了を押すだけです。

このアグリゲーターインデックスには、AWSアカウント内の全リージョンのリソース情報が保存されアカウントごとに1つのリージョンでのみ作成されます。
アグリゲーターインデックスリージョンにはよく使うリージョンを選択することが推奨されています。
これですべてのリージョンにわたるリソースを検出できるはずです。
確認してみましょう。
まずはResource Explorerで適当なEC2を検索してみます。
検索バーに「ec2」と入力し、検索してみます。

AWS Resource Explorerのキーワード検索では、大文字小文字は区別されないようですね。
検索バーに「EC2」と入力した場合、以下のようなリソースが検索結果として表示されます。
- EC2インスタンス
- EC2関連のリソース(セキュリティグループ、EBSボリュームなど)
- 「EC2」という文字列を含むタグやメタデータ
「即時反映」を検証してみた。
アップデートのリリースノートには 「リソース検出がリアルタイム(遅延なし)になる」 とありました。 
これは気になるので、実際に リソース検索への反映速度 をチェックしました。 
ついでにタグ付けをしても即時検出できるのか検証します。
まず、準備として、
東京リージョンに helloworld-test00
サンパウロリージョンに helloworld-test01
というEC2をつくりました。


すぐにResource Explorerで検索してみましょう。
Helloworldで検索してみました。

二個ヒットしました!
きちんと即時リソース検出が機能していますね。
次にタグ付けをしてもそのタグで検出ができるか検証します。
サンパウロのインスタンスに
11時6分25秒に以下のタグを付け保存しました。
Env = dev

コンソールに行き
タグの値=devで検索してみます。

11時7分20秒にはタグ反映がされていることを確認できました。

スクショなどを撮りながら進めていたので確認に1分近くかかってしまったのですが、タグ付けをしてすぐコンソールに行き、検索しても検出できたのでタグ付けをしても即時検出ができていることを確認できました。
検索結果への反映まで約5分程度かかるとされていたのが、即時検索できるようになったことが確認できました。
新しいリソースやタグ付けが、すぐに検索結果に反映されるようになった事を実感しました。
AWS Global ViewとAWS Resource Explorerの違いは?
どちらを使用すればいいのか気になったので、比べてみます。
AWS Global View:シンプルで手軽なEC2/VPC専用ツール
AWS Global Viewは、EC2とVPCリソースに特化したシンプルなツールです。「とりあえずEC2とVPCを複数リージョンで確認したい」というニーズにピッタリです。
AWS Resource Explorer:本格的なリソース管理プラットフォーム
AWS Resource Explorerは、全AWSサービス対応の本格的なリソース管理ツールです。2025年10月からは自動セットアップにも対応し、より使いやすくなりました。
それぞれの特徴を表にまとめてみました。
|  | AWS Global View  | AWS Resource Explorer  | 
| 対象範囲  | 主にEC2とVPCリソースに特化  | すべてのAWSサービスのリソース  | 
| 目的  | 複数リージョンのEC2/VPCリソースを単一コンソールで表示  | 包括的なリソース検索・発見・管理  | 
| 機能  | 読み取り専用(リソースの変更は不可)  | 検索、表示、一部の管理操作(タグ管理など)  | 
| 検索機能  | 基本的なグローバル検索機能  | 高度な検索クエリとフィルタリング  | 
どちらを選ぶべき?
AWS Global Viewを選ぶべき人:
- EC2とVPCリソースだけ確認できればOK
- 複数リージョンをサクッと確認したい
- 設定なしですぐ使いたい
AWS Resource Explorerを選ぶべき人:
- 全AWSサービスのリソースを管理したい
- 高度な検索機能が必要
- タグ管理やコスト確認もしたい
いかがでしょうか?2つのサービスの違いがなんとなく分かったでしょうか?
まとめ
正直、これまで Resource Explorer も存在は知っていたけど、使っていない機能 でした。
でも今回の即時反映アップデートをきっかけに、
タグを付けた瞬間に検索できるようになり、しかも全リージョンまとめて検索できる
という体験ができて、便利だなと感じたので今後は管理のしやすさやなども視野に入れてリソースを作成し、Resource Explorer とタグをうまく使っていきたいと思います。
 
		
		
    	
		 
          
         
          
         
          
         
          
        