
クラウド化は運用改善のチャンス---オンプレ保守期限が迫ったら考えること 1
目次
- はじめに
- よくある課題
- クラウド移行で見直せる3つの視点
- AWSがもたらす具体的な変化
- IT部門の役割変化
- まとめ
1.はじめに
こんにちは!セールスエンジニアの岡本です。
最近「オンプレサーバーの保守期限が迫っているので、更新かクラウド移行かを検討したい」というご相談がとても増えています。
このようなタイミングは、単にハードを入れ替えるだけでなく、運用体制そのものを見直すチャンスにもなります。特に、運用の自動化や属人化の解消は、多くの企業が同時に検討されるポイントです。
2.よくある課題
オンプレ環境を継続する際によく挙げられる課題には、次のようなものがあります。
- 保守期限切れ:部品の交換が難しくなり、セキュリティパッチも提供されなくなる。
- 属人化:特定の担当者しか運用手順を把握していない。
- 運用負荷:障害対応やメンテナンスに時間を取られてしまい、本来の改善活動が進まない。
こうした課題は普段の運用では目立たなくても、保守期限という節目で一気に顕在化します。
3.クラウド移行で見直せる3つのこと
① コストと調達の柔軟性
クラウドでは、サーバーを買い換えるのではなく、必要なときに必要な分だけ利用できます。将来の利用増減にも柔軟に対応可能です。
② 運用の自動化
AWSでは、バックアップ取得や監視、セキュリティ更新といった作業を自動化できます。これにより、担当者の負担を大きく減らせます。
③ 属人化を防ぐ仕組み化
AWSでは権限管理やログ管理のサービスが充実しているので、「誰が何をしたか」を可視化できます。結果として、知識や作業が一部の人に集中する状況を防げます。
4.AWSがもたらす具体的な変化
自動化の代表例
- バックアップ:自動スナップショットやS3への保存
- 監視:CloudWatchでリソース利用状況を可視化
- 更新:マネージドサービスによるセキュリティ更新
マネージドサービスの活用
データベース(RDS)、アプリ基盤(ECS/Fargate)など、運用負荷の高い部分をAWSが担うことで、体制をシンプルにできます。
透明性の確保
権限分離やログ活用によって、運用が「仕組みとして管理できる」ようになります。
5.IT部門の役割変化
クラウド導入後、IT部門に求められるのは「障害対応」や「更新作業」といった日常業務からの解放だけではありません。
むしろ、仕組みの設計や改善提案に時間を割けるようになることが大きな変化です。
これはIT部門が単なる裏方ではなく、会社全体の成長を支えるパートナーとして存在感を高めることにつながります。
6.まとめ
オンプレ保守期限はリスクである一方、クラウド移行と運用改善を同時に進める絶好のタイミングでもあります。AWSを活用すれば、自動化や仕組み化によって負担を軽減し、IT部門がより付加価値の高い役割を担えるようになります。
弊社 CloudWing では、このような課題に対応するソリューションもご提案可能です。
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