
新入社員がたった2ヶ月半でAWS全冠達成した話
はじめに
こんにちは、新入社員の柴垣です。
ITの基礎知識もほとんどなかった、実務経験0の新入社員。
そんな私が、たった2ヶ月半でAWS全冠を達成しました!
私がどのようにしてAWS全冠達成したのか。
今回は全冠までの道のりについて書いてみました。
目次
1.AWS全冠とは
2.AWS全冠した理由
3.資格取得履歴
4.勉強法・使った教材
5.OnVUE(自宅受験)を体験
6.モチベーション維持のコツ/理由
7.苦労した資格トップ3
8.これからAWSを始める方へ
1.AWS全冠とは
AWSには現在、12種類の公式資格があります(2025年7月時点)。
- クラウドプラクティショナー、AIプラクティショナー(Foundational)
- ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOps、データエンジニア、機械学習(Associate)
- ソリューションアーキテクト、DevOps(Professional)
- セキュリティ、ネットワーク、機械学習の専門分野(Specialty)
これを全部取ることを“全冠”と言うみたいです。
2025年9月9日にSysOpsは「AWS Certified SysOps Administrator – Associate (SOA-C02)」から「AWS Certified CloudOps Engineer – Associate(SOA-C03)」に変わるみたいですね。
AWS Certified SysOps Administrator – Associate (SOA-C02)の受験期限は2025年9月29日までみたいなので、SOA-C02を受ける方は早めに受けたほうが良さそうです。
SOA-C03に変わって一番の変更点はコンテナが試験範囲に追加されたことみたいですね。
2025年9月9日に試験登録開始ですが、SysOpsの有効期限までは再認定の必要はなさそうなのでCloudOpsを受けるのは3年後になりそうです。
今までと同様でCloudOps(SOA-03)になってもDevOpsを合格するとSOAを持っている場合、有効期限がSOAも更新されるようです。
2.AWS全冠した理由
私がAWSを全冠したのは、ゼネックがAWSに力を入れていることもあり、研修でも学ぶのでAWSを勉強することでITの知識も学べると感じたからです。
実際にAWSを学んでいくことで、ITの知識は身についていきました。
研修中に資格を取らなければいけなかったわけではなく、資格取得が私にとって一番AWSの知識をつけるのに効率的であることと、会社に資格手当を出してもらえるというのも理由です。
私は体系的に学ぶタイプなので、全冠することでAWS全体のサービスや考え方を知れてつながりが理解でき、これからAWSをより理解しやすくなりました。
3.資格取得履歴
- CLF (AWS Certified Cloud Practitoner) … 2025/4/29合格
- SAA (AWS Certified Solutions Architect – Associate) … 2025/5/11合格
- DVA (AWS Certified Developer – Associate) … 2025/5/17合格
- AIF (AWS Certified AI Practitioner) … 2025/5/31合格
- SAP (AWS Certified Solutions Architect – Professional) … 2025/6/8合格
- DOP (AWS Certified DevOps Engineer – Professional) … 2025/6/14合格
- SOA (AWS Certified SysOps Administrator – Associate) … 2025/6/28合格
- MLA (AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate) … 2025/6/28合格
- DEA (AWS Certified Data Engineer – Associate) … 2025/6/29合格
- MLS (AWS Certified Machine Learning – Specialty) … 2025/7/5合格
- ANS (AWS Certified Advanced Networking – Specialty) … 2025/7/6合格
- SCS (AWS Certified Security – Specialty) … 2025/7/11合格
4月29日にCLFを取ってから7月11日にSCSを取るまで2ヶ月半で全冠を達成することが出来ました。
ちなみに、
SOA (AWS Certified SysOps Administrator – Associate) … 2025/5/24不合格
ANS (AWS Certified Advanced Networking – Specialty) … 2025/6/22不合格
4.勉強法・使った教材
使った教材
- 有料問題集
- SkillBuilder
- 無料問題集
研修内でSkillBuilderを使っていたので、最初はSkillBuilderの動画やAWSomeDayなどでAWSとは何かというところから学んでいきました。
ここでAWSの考え方や利点、特徴を知ることができ、そのおかげで試験でもAWSの考え方から正解を導くこともできました。
CLFはSkillBuilderの資格対策動画・SkillBuilderの模擬試験・ネット上の無料問題集を使って試験対策をしました。
CLF以外は有料問題集を使用して問題をひたすら解きました。たまにSkillBuilderの資格対策動画も見ていました。
オンプレの知識もないため、わからない用語が出てきたらすぐに調べて問題文をスラスラ読んで理解するところからはじめました。
有料問題集は解説もついているので正解でも不正解でも、解説を読んでどうして正解なのか、どうして間違っているのかを理解していきました。解説を読んでも理解できない部分は、ChatGPTに聞いて理解していきました。
先に試験を予約して勉強のスケジュールを立て、毎日有料問題集を決めた問題数を解くという形で進めていました。予定が変わったりスケジュール通りできなかった場合でも、24時間前までは試験日時の変更ができるため、一度予約してみるのがおすすめです。私はこの方法で効率良く全冠まで進めることができました。
平日は研修時間中と通勤中と帰ってから寝るまで勉強していました。毎日ではないですが研修中にAWSの自由学習時間があったので資格勉強をすることができました。
土日は基本的に試験を受けていたので、試験を受けに行く前に勉強していて、土曜日に受けた場合は日曜日は勉強せずゆっくりしていました。
SOAとANSを一度不合格になってしまったのは、勉強時間があまり取れなかったり、その資格の考え方を掴むのが遅かったからです。
私は予約したらあまり受験日を変えたくなかったので、万全の状態で試験に臨めていなかったこともあり二回落ちてしまいました。
落ちたことによりもっと勉強しようと思えたので、結果的にはよかったのかな、、、、。
5.OnVUE(自宅受験)の体験
私は最後に取得したSCSをOnVUE(自宅受験)で受けました。
テストセンター試験は問題の言語を選ぶだけですが、OnVUEオンライン監督試験の場合はテスト監督者とコミュニケーションを取る言語も選びます。
日本語の監督者は日曜日のみ休みで9時から16時までしか受けることができないですが、英語の監督者は24時間休み無しで受けることができます。
SCSを受験する際、ちょうどテストセンターも休みでOnVUEの日本語監督者の時間にも予定が合わず、その週末にどうしても受けたかった私は金曜日の夜に英語の試験監督で受けることにしました。
OnVUEではテストセンター試験より規則が厳しくなっています。
まず、試験前日までにやることがあります。
- システムテストの実行
- 受験スペースの確保
- 本人確認書類の用意
システムテストの実行はアプリをダウンロードしてマイク、スピーカー、カメラの確認をするだけなので簡単でした。イヤホンもヘッドフォンも禁止なので気をつけてください。本人確認書類はテストセンター試験と同様で免許証などで大丈夫でした。
受験スペースの確保が大変でした。部屋に誰もいないことをわかるようにしないといけないので、試験時に使わない机なども片付けられるものは全部片付けました。本棚やテレビも毛布で隠しました。手の届くところに試験に必要のないものも置いてはいけません。
監督者によっては「もう少ししっかり見せてください」と言われることもあるそうで、英語ができない私はイレギュラーなことを言われないように念には念を入れて準備しました。
こんな感じで受けてました。部屋全体の写真はないです。
違反した場合、不合格の時のように期間を空けないと再受験ができないことや違反内容によっては取得した認定を取り消されることもあるので、絶対に違反しないように調べたり、カスタマーサービスの電話で質問もしてから受けました。マイクは外付けでも大丈夫と聞いたのですが、ウェブカメラにマイクがついているため片付けました。
当日は30分前からチェックインできます。そこで本人確認書類と部屋全体の写真を撮って送ります。
送ったものの確認が終わり次第、監督者とつながり試験前の確認が行われます。
私が確認されたのは手首とPCのデスク周りでした。
それが終わると、試験が始まります。試験が始まれば不審な動きをしない限り監督者とコミュニケーションを取ることはありません。
画面から目線を外したり、カメラの画角外に出たりすると不正行為とみなされ、警告を受けることや試験中止になることがあるため注意してください。トイレにもいけないので注意してくださいね。
私は無事に終えることができたので良かったです。一度OnVUEで受けてみたかったのでいい体験ができました。3年後の更新でOnVUEを選ぶかと聞かれたら何とも言えませんが、、、。
6.モチベーション維持のコツ/理由
- 一番はゼネックがAWSに力を入れていること
- 資格手当が充実していること
- 資格取得という明確な目標を持つことができた
- 同期も同じように資格取得をしていたため、良い刺激を受けることができた
- 二回落ちたことで勉強量が足りないと思うことができ、やる気が出た
- 「新入社員でSAP取ったら会社に衝撃走らせることができる」と尊敬している先輩社員に言われた
7.苦労した資格トップ3
ITの基礎知識がなかったため、全部の資格同じぐらい苦労したのですが、その中でも特に苦労した資格トップ3を紹介します。
第3位 SAA (AWS Certified Solutions Architect – Associate)
SAAはCLFの次に取得したのですが、CLFと比べると問題文と選択肢が長くなり、考え方も変わるため非常に難しく感じ、2週間ずっと勉強をしていました。
とにかく問題の長さに圧倒されていました。わからない用語も多くSAAの勉強の時は特に苦労しました。
第2位 SCS (AWS Certified Security – Specialty)
セキュリティに特化しているため範囲は狭いですが、非常に専門的で深堀りしたことを問われ、実務経験のない私には難しく感じました。最後に受けた資格なので、それまでに取得した資格の知識を生かせる部分もあり、何とか理解できましたが、まだまだ実務に使えるほどではないのでこれからも勉強していきたいと思います。
第1位 ANS (AWS Certified Advanced Networking – Specialty)
AWSの知識がある人に聞いても一番難しいと言われるだけあって、私もAWSの資格では1番難しく感じました。
AWSの知識だけでなく、BGP・IPルーティング・DNS・VPN・サブネット設計などの本格的なネットワーク技術を理解していないと解けない問題が多く、実務的な判断力も必要なものもあるため、初心者の私には難しかったです。
8.これからAWSを始める方へ
私は入社時、ITの基礎知識もなくサーバーがなにか、データベースがなにかもよくわからないレベルでした。そんな私でも頑張れば3ヶ月で全冠できたので、忙しい方でもITの知識があれば資格取得は難しくないと思います。
私は資格取得を優先しましたが、ハンズオン形式のSkillBuilderで学習したり、実際に何か使ってみる方がAWSを使うスキルは身に付くと思います。
AWSは世界シェア率も高く、今後も普及を拡大していくと期待され、学ぶ価値はあるので私と一緒に頑張っていきましょう。🐻
おわりに
私は短期間で全冠することができましたが、正直なところ問題を解けるようになっただけなので、これからAWSを実務で使えるように資格の知識を活かして勉強をしていきたいと思います。全冠できる環境を作っていただいた会社の成長に繋げられるように頑張っていきます。