
AWS Summit Bangkok 2025 へ行ってきました!
はじめに
こんにちは、岸川です。
今年4月より、弊社の海外トレーニー制度を利用し、現在タイに在住しています。
今回は、2025年4月29日(火)に開催された「AWS Summit Bangkok 2025」に参加してきました。弊社からは私と同じトレーニー制度を利用しているメンバーを含め複数人で参加しました。本レポートでは、現地の雰囲気や各セッションの内容、個人的な学びや気づきについてまとめています。AWS Summit Bangkokの雰囲気を少しでも伝えられればと思います!
目次
- 会場の様子
- オープニングセッション
- AWS GameDay に参加
- 各ブースを巡る
- おわりに
会場の様子
会場はバンコク中心部にあるクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンションセンター(QSNCC)。最新の設備が整った国際会議場で、多くの来場者でにぎわっていました。
入場時には、事前登録済みのQRコードとパスポートの提示が必要です。受付でバッジとネックストラップ、そしてスタンプカードを受け取ります。このスタンプカードは、展示ブースを巡ってスタンプを集めることで、景品(スピーカー)と交換できる仕組みになっていました。
会場内には複数のカフェスペースがあり、お水・コーヒー・お菓子などが提供されており、来場者への配慮も印象的でした。
オープニングセッション
午前9:30にオープニングセッションが開始されました。メインホールで実施され、ステージの巨大なスクリーンにてオープニングムービーが映し出された後、華やかなタイ伝統舞踊が披露され、会場は一気に華やぎました。
続いて行われたオープニングセッションでは、以下の4名が登壇しました。
- Vatsun Thirapatarapong(AWS Thailand Country Manager)
タイにおけるAWSの戦略や、地域パートナーとの連携状況が紹介されました。

- Laura Grit(AWS VP & Distinguished Engineer)
AWSのVP兼Distinguished EngineerであるLaura Grit氏は、AWSのインフラ設計とサービスの進化について講演されました。生成AIの活用やセキュリティの確保についても言及し、AWSが提供するサービスがどのようにこれらの課題に対応しているかを紹介されました。
- Yod Chinsupakul(LINE MAN Wongnai CEO)
ローカルスタートアップの成長と、AWSを活用したDXの取り組みが共有されました。LINE MAN とはタイ全土でサービス提供されており、主にフードデリバリーや配車サービスを提供しています。街中でもよくLINE MANのフードデリバリーのバイクを見かけます。
- Sunsern Samaisut(CTO, CP Group & Managing Director, AXONS)
CPグループ(Charoen Pokphand Group)は、タイ最大の財閥企業であり、農業・食品を中核に、通信、小売、不動産、金融など多岐にわたる事業を展開しています。グループのデジタルトランスフォーメーション戦略と、サプライチェーン全体におけるデジタルエコシステムの構築について共有されました。
英語とタイ語で講演をされていたので、スライドの内容でどうにか内容を把握しました...!
AWS GameDayに参加!
実践型ワークショップ「AWS GameDay」にも参加しました。
このイベントは、参加者がチームを組んで仮想企業の課題に対応し、最適なAWS構成を構築するという“ゲーム形式”のハンズオンです。
全14チームが参加し、各チーム4〜6人構成。私のチームは4人編成で、1名は同僚で他2名は当日相席になった方々でした。お二人ともミャンマー出身で、タイの大手決済事業者に勤務されている方々で技術力も高く、チーム全体で問題を次々と解決していくことができました。
課題内容の一部:
CloudWatchのアラート設計
ログ調査による不具合特定
構成の最適化
途中にはランチブレイクもあり、2種類のお弁当が選べる形で提供されました。味も美味しく、ボリュームも満点で良いリフレッシュになりました。
各ブースを巡る
展示エリアは大きく4つに分かれており、生成AI、データ分析、インフラ最適化、業種別DXなど、多彩なテーマで構成されていました。
生成AIに関連するブースは非常に多く、Amazon Bedrockを活用したアプリケーションや、生成AIで撮影写真を加工してくれるデモなど、来場者が直接体験できる仕掛けも豊富でした。
現地スタートアップによるプレゼンや、グローバル企業の東南アジア戦略も紹介されており、技術だけでなく事業視点での学びも多く得られました。
中でも特に印象に残ったのは、Snowflake と Cloudflare のブースです。
Snowflakeのブースでは、参加者がボタンを押してスピードを競うようなミニゲーム形式の体験型コンテンツが用意されており、楽しみながらSnowflakeの存在を強く印象づける工夫がされていました。
Cloudflareのブースでは、セキュリティをテーマにしたチャレンジ形式の展示があり、多くの来場者が足を止めて参加していました。ゼロデイ攻撃などのセキュリティ課題に対する取り組みがゲームを通じて紹介されており、エンタメ性と学びがうまく融合された展示だったと感じました。
両ブースとも、来場者との「対話」や「体験」を重視した展示で、単なる製品紹介にとどまらず、ブランドのメッセージが強く伝わってきた点が印象的でした。
おわりに
今回参加した「AWS Summit Bangkok 2025」は、最新技術の展示だけでなく、アジア市場におけるAWSの進化と可能性を肌で感じる機会となりました。
世界中の“技術が好きな人たち”が集まって切磋琢磨している空間に身を置き、自分ももっと学び続けなければと強く感じました!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
◎会場入り口のトゥクトゥクと