【AWS】コラム

生成系AIで、社内文書検索を簡単に!

作成者: ゼネックコミュニケーション|Nov 7, 2025 1:50:12 AM

企業内には、規程、契約書、マニュアル、社内報、議事録、プロジェクト報告書など、日々大量の文書が蓄積されています。
これらは本来、業務効率や品質を高めるための「資産」であるはずです。

しかし現場では、こんな声が後を絶ちません。

  • 「〇〇の手続き、どの資料に書いてあったか分からない」

  • 「過去のトラブル対応を参考にしたいが、探すだけで時間が溶ける」

  • 「契約書の条項を確認したいが、検索キーワードが思いつかない」

結果として、文書はあるが、膨大過ぎて見つけられない企業は少なくありません。

こうした課題の解決策として、近年注目を集めているのが生成AIを活用した社内文書検索です。

 

生成AIを活用した社内文書検索とは?

生成AIを活用した社内文書検索とは、AI(特に大規模言語モデル)を用いて、社内に蓄積された文書やナレッジを自然な質問文で検索・要約・活用できる仕組みを指します。

中核となる技術が、RAG(Retrieval-Augmented Generation)です。

※RAGについての詳しい説明は、こちらのコラムをご覧ください。

RAGでは、

1. ユーザーが質問を入力

2. システムが関連文書を検索

3.検索結果をもとに生成AIが回答を作成

という流れで応答を生成するため、従来のキーワード検索では拾えなかった文脈・背景・ノウハウを含めた情報活用が可能になります。

 

しかし、「答えてくれるAI」ほど社内導入は難しい

生成AI社内文書検索の紹介記事では、「すぐ答えが出る」「業務が効率化する」といったメリットが強調されがちです。

ところが、実際に社内導入を検討する立場になると、別の不安が浮かび上がってきます。

  • その回答、本当に正しいのか?

  • どの文書を根拠にしているのか説明できるか?

  • 誤った回答をした場合、誰が責任を取るのか?

特に情報システム部門やDX推進担当者にとって、「AIが勝手に答える仕組み」は、便利であると同時にリスクでもあります。

この不安を解消できなければ、生成AI社内文書検索はPoC止まりで終わるケースがほとんどです。

 

情シス・DX担当者が本当に気にしている3つの不安

回答の根拠が分からない不安

「その回答は、どの文書を参照したのか?」これを説明できないAIは、社内利用に耐えません。

権限・情報漏洩の不安

アクセス権限を無視して文書を参照・要約してしまえば、重大な情報漏洩につながります。

誤回答時の説明責任

AIが間違えたとき、「AIが言ったから」では社内は納得しません。

この3つを同時に解消できるかどうかが、社内文書検索AI導入の分かれ目です。

 

「AIに答えさせる前に、人が確認できる」という考え方

そこで重要になるのが、AIがいきなり答えを出さない設計です。

弊社のRAGサービスでは、

検索エビデンス表示ユーザー選択 回答生成

という二段階プロセスを採用しています。これは単なる機能ではなく、社内で安心して使うための思想です。

特長①:検索時の権限チェックで「見せてはいけない」を防ぐ

まず検索段階で、ユーザーの権限に応じて参照可能な文書のみを対象とします。

  • 部署・役職ごとのアクセス制御

  • 機密文書・契約書の参照制限

ここから、AIが知ってはいけない情報を参照すること自体を防止します。

特長②:回答生成前に、エビデンスを人が選べる

検索後、いきなり回答は生成されません。まず、

  • どの文書がヒットしたのか

  • どの記載を根拠にしようとしているのか

ユーザー自身が確認・選択できます。このプロセスがあることで、

  • 回答の根拠を説明できる

  • 不安な文書は除外できる

  • AIの誤解釈を未然に防げる

という効果が生まれます。

AIを「ブラックボックス」にしないことが、社内利用では何より重要です。

 

「AIに任せる」のではなく「AIを使いこなす」社内文書検索へ

この二段階プロセスにより、生成AIは「勝手に答える存在」ではなく、

  • 人の判断を支援する

  • 根拠を整理する

  • 回答作成を効率化する

補助役として機能します。結果として、

  • 社内説明がしやすい

  • 監査・レビューにも耐えられる

  • 本番導入に踏み切れる

生成AI活用が実現します。

 

AWS × 生成AIで、低リスク・短期間導入も可能

当社では、RAGサービス以外にもAWS(Amazon Bedrock)を基盤とした
生成AI・RAG導入支援を行っています。

  • PoC環境の短期構築

  • 既存システム・文書管理基盤との連携

  • 社内向け生成AI活用トレーニング

  • 導入後の改善・運用支援

詳しくは、生成AI構築サービスをご覧ください。

 

生成AIの活用で、社内文書検索の効率化を!

生成AIを使えば、社内文書検索は確かに便利になります。

しかし、「どう答えさせるか」よりも、「どう確認させるか」が重要です。

  • AIに任せきりにしない

  • 人が根拠を把握できる

  • 社内で説明責任を果たせる

この視点を持つことが、生成AI社内文書検索を成功させる近道です。

少しでも気になる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。