Amazon Bedrockで動画生成が出来るようになったので試してみました

Amazonの新しい基盤モデル(Foundation Model)「Amazon Nova」について

AWS re:Invent 2024にて、Amazon Bedrockの新モデルであるNovaファミリーが発表されました。
現在有効化できるのは下記の5つとなります。もう1つ、Nova Premierがあるのですが、2025年初旬頃リリース予定のようです。

  1. Nova Lite
     
    テキストのみ。マルチモーダル非対応だが、高速なレスポンスとコスト効率が良い。
  2. Nova Micro
     マルチモーダル対応。基本的な画像認識や一般的な文書分析が可能。
  3. Nova Pro
     マルチモーダル対応。高度な画像処理や推論が可能。教師モデルとして利用が可能。
  4. Nova Canvas
     画像入力、テキスト入力から画像生成が可能
  5. Nova Reel
     画像入力、テキスト入力から動画生成が可能

今回試すこと

今回は、Nova Reelを使用して動画生成を行ってみたいと思います。
理由として、ちょうど先日とある資料を作る際に上長より、「動画があるといいなぁ…」と無茶振りを受けましたので、色々な動画生成AIを調べて作っていました。今後同じようなことがあった際に、「ワンショットの作成になるし、Bedrockで作れたらよかったのに」と思っていた矢先でしたので、どんなものが作れるか興味津々でした。

環境の設定

AWSの管理コンソールからBedrockを開き、モデル有効化のリクエストを行います。
今回はバージニアリージョンで設定しますが、5つのNovaファミリーがリクエスト可能になっています。

 

リクエストしたところすぐにアクセス付与がされました。

プレイグラウンドの「Image / Video」より、Nova Reelを使っていきたいと思います。
「作ったデータS3に置くから、コストかけたくなかったら削除してね」と確認メッセージが表示されました。


このようにプレイグラウンドの画面が表示されます。
今回はテキストで、ウチの娘が今は亡き愛犬と戯れている動画を作ってみたいと思います。


(生成中...)

約5分ほどで6秒の動画が出来ました。結果はこちら!

 

「たまにハスキーの顔が…」とか「もっと娘はかわいい...」とか、思ったりしますが雑なプロンプトの割にはちゃんとできたように思います。生成された動画ファイルサイズは4MBほどでした。
私の場合、いつもは画像生成AIなどのプロンプトも生成AIで作ってもらい、英語で入力することが多いです。今回は結構雑にやっても作ってくれるのかなと思って試してみました。

 

最後に

出たばかりのAmazon Novaで動画生成を試してみました。
今回はテキストのみで行いましたが、ベース画像を入力したり複数回再生成することで、求めているものに近くなっていくように思います。