社内のファイルサーバー運用について、次のような悩みを抱えていませんか?
ファイルサーバーの老朽化により、保守・更新コストが増え続けている
テレワークや多拠点利用で、VPN接続が遅く業務効率が悪い
情報漏えいや災害時のデータ消失リスクが心配
容量不足やバックアップ運用が限界に近い
特に、従業員50〜500名規模の企業では、「オンプレミスのファイルサーバーを使い続けることに限界を感じているが、クラウド移行は失敗しそうで踏み切れない」という声を多く聞きます。
こうした課題を解決する選択肢として注目されているのがファイルサーバーのクラウド化(クラウド移行)です。
本記事では、
ファイルサーバーのクラウド化とは何か
クラウド移行のメリット・デメリット
失敗しない進め方
移行前に必ず確認すべきチェックリスト
を、情シス・IT担当者の視点で分かりやすく解説します。
ファイルサーバーのクラウド化とは、社内やデータセンターに設置しているオンプレミスのファイルサーバーを、クラウド上のストレージ環境へ移行・統合することを指します。
よく使われる言葉に「クラウド移行」がありますが、意味はほぼ同じです。
あえて整理すると以下のようになります。
クラウド化:仕組み全体をクラウド前提に変えること
クラウド移行:既存のファイルサーバーをクラウドへ移すこと
検索では「ファイルサーバー クラウド移行」「ファイルサーバー クラウド化」の両方が使われるため、
実務上は同義として捉えて問題ありません。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| クラウドストレージ型 | Amazon S3、OneDrive、Google Driveなど |
| ファイルサーバー互換型 | Amazon FSx、Azure Filesなど |
| ハイブリッド型 | オンプレ+クラウド併用構成 |
企業の利用目的や既存システムに応じて、最適な方式を選定することが重要です。
クラウド化することで、社内外を問わず安全にファイルへアクセスできます。
VPNやリモートデスクトップに依存しない構成は、業務効率だけでなくBCP(事業継続計画)対策としても有効です。
オンプレミス環境では、
ハードウェア更新
障害対応
バックアップ管理
容量増設
といった運用負荷が継続的に発生します。
クラウド移行により、インフラ管理から解放され、情シスの負担を大幅に削減できます。
クラウドでは、
データ暗号化
アクセス制御
多重バックアップ
データセンター冗長化
が標準で提供されます。
自社運用よりも、安全性とコストのバランスが高い点も大きな理由です。
初期投資を抑えられる(サーバー購入不要)
容量を柔軟に拡張できる
テレワーク対応が容易
バックアップ・DR対策が簡単
情報漏えい対策を強化できる
ファイルサーバーのクラウド化には注意点もあります。
大容量データ移行に時間がかかる
既存アプリとの互換性問題
アクセス権設計を誤ると情報漏えいリスク
社内ルール変更への抵抗感
これらは事前設計と移行計画によって、ほぼ回避可能です。
多くの移行支援を行ってきた中で、失敗する企業には共通点があります。
データ容量しか見ていない
現場の使い方を把握していない
移行後の運用ルールを決めていない
つまり、「移行作業」だけに目が向き、「移行準備」が不足しているのです。
以下の項目を YES / NO で確認してください。
現在のオンプレミス環境(ファイルサーバー構成・容量)を把握している
クラウド移行後のファイルサーバー構成イメージが描けている
移行対象のデータ・フォルダ・システムが整理されている
移行の優先順位やスケジュールを社内で検討できている
既存システム・アプリとの依存関係を把握している
クラウド移行後のセキュリティ要件(権限・暗号化・ログ)を想定している
可用性要件(SLA/RPO/RTO)を業務視点で整理できている
移行後の運用・監視体制(誰が、どう管理するか)が決まっている
0〜3個:要検討フェーズ
→ まずは現状整理と情報収集から。無理な移行はNG
4〜6個:計画フェーズ
→ 移行は可能だが、設計前の整理が重要
7〜8個:準備が整いつつある状態
→ 具体的なクラウド設計・移行検討に進める段階
「自社の環境で本当にクラウド化できるのか?」「何から手を付ければよいか分からない」
そんな方向けに、実務で使える“完全版チェックリストをご用意しています。
💡下のボタンからダウンロードできます。