2025年9月29日、Amazon は Anthropic Claude Sonnet 4.5 を Bedrock 上で利用可能にしたことを発表しました。
Sonnet 4.5は、Bedrockを介して、複数の場所でのグローバルなクロスリージョン推論で利用可能です。
「世界最高のコーディングモデル」 と称されるSonnet 4.5が、AWSのインフラを通じて、より手軽に、そして強力に利用できるようになります。
Claude Sonnet 4.5の進化は、数値ではっきりと確認できます。もはやコードの断片を書くだけでなく、「人間の中級エンジニアに依頼するような複雑なタスク」を、自ら計画を立てて遂行できるレベルに到達しました。
Sonnet 4.5は「世界最高のコーディングモデル」と称されています。
実際のソフトウェア開発タスクを測定するSWE-bench Verified評価で、Sonnet 4.5は77.2%を達成し、最高性能を記録したと公式が発表しました。
参考のため、モデルの評価を以下の表にまとめてみました。
SWE-bench Verified評価のモデル比較
モデル名
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評価
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GPT-5
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74.9%
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Claude Sonnet 4
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72.5%
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Claude Sonnet 4.5
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77.2%
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Sonnet 4.5は、複雑なマルチステップタスクにおいて、30時間以上にわたり集中して作業を継続できることが確認されています。
これは、大規模な機能追加やバグ修正など、より現実的な開発タスクをAIに任せられることを意味します。
AIがPC上の操作を自動化する能力も大幅に進化しました。
実際のPCタスクでAIモデルをテストするOSWorldベンチマークでは、前世代のSonnet 4(42.2%)を上回る**61.4%**を記録し、大きく飛躍し、高い評価を得ました
「このデータを分析して、Excelモデルとプレゼン資料を作成して」といった曖昧な指示から、AIが複数のツール(ファイル操作、Web検索、コード実行)を並行して使用し、長時間タスクを安定して実行できるようになりました。
金融、法律、医療、STEM(科学・技術・工学・数学)といった専門分野において、Opus 4.1を含む以前のモデルと比較して、専門分野に関する知識とリーズニング能力(論理的問題解決能力)が格段に向上したと評価されています。
価格:Claude Sonnet 4.5の価格は、従来のClaude Sonnet 4から据え置かれており、
100万トークンあたり入力3米ドル、出力15米ドルで提供されているようです。
みなさんもClaude Sonnet 4.5、すぐに触ってみましょう!
Amazon Bedrock上でAnthropic Claude Sonnet 4.5が利用可能になり、
高性能モデルの力を手軽に試せる環境が整いました。それを下記にまとめました!
これまでならモデルアクセスの申請が必要でしたが、アップデートによりさらに利用しやすくなりました。
Claude Sonnet 4.5のモデルにもうアクセスできるかなと思い、コンソールを開きBedrockのページに行くと、以下のような文章がありました。
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[モデルアクセス] ページは 2025 年 9 月 29 日に廃止されます
2025 年 9 月 29 日より、Amazon Bedrock はすべてのサーバーレス基盤モデルとすべての新しいモデルに対するアクセスを簡素化します。これは、あらゆる AWS アカウントでこれらのモデルを自動的に有効にすることによって行われます。これにより、Bedrock コンソールを通じて手動でアクセスをアクティブ化する必要がなくなります。アカウント管理者は、IAM ポリシー と サービスコントロールポリシー (SCP) を通じてモデルアクセスに対するフルコントロールを維持し、必要に応じてモデルアクセスを制限できます。
注: 2025 年 9 月 29 日よりも前にリリースされた一部の新しいモデルは自動的に有効になるため、このページには表示されなくなります。ただし、IAM /SCP を介して引き続きアクセスを管理することはできます。サポートされているモデルの詳細なリストについては、ドキュメント をご覧ください。
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つまり、今後は以下の方針になるようです。
Claude Sonnet 4.5 など新しいモデルやサーバーレス基盤モデルは AWS アカウントで自動的に有効化されます。
開発者は Bedrock コンソールや API からすぐに利用可能です。
IAM ポリシーやサービスコントロールポリシー (SCP) を使って、誰がどのモデルを使えるかを柔軟に制御できます。
デフォルトで全員が使える状態でも、不要なアクセスは制限可能です。
手動での有効化や申請はもう必要ありません。
過去にリリースされたモデルも自動有効化され、ページに表示されなくなりますが、権限管理は従来通り可能です。
新しいモデルやサーバーレス基盤モデルは、AWS アカウント単位で自動的に有効化されるようです。
今回のアップデートにより、Claude Sonnet 4.5 をはじめとする高性能モデルが 申請なしですぐに利用可能 になったのは非常に嬉しいポイントですね。
ぜひみなさんも最新モデルを試してみてください!