【AWS】コラム

AWSで生成AIを始めるには?Amazon Bedrock導入のステップと注意点

作成者: ゼネックコミュニケーション|Jul 14, 2025 5:16:31 AM

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 Amazon Bedrockとは?AWS上で使える生成AI基盤

Amazon Bedrockは、AWSが提供する生成AIサービスで、複数の大手モデル(Anthropic、Meta、Cohere、Stability AI、Amazon Titanなど)をAPI経由で利用可能にするサービスです。

🔶 特徴

  • 複数のLLM(大規模言語モデル)を用途に応じて使い分け可能

  • プロンプトを入力するだけで、すぐにテキスト生成・要約・Q&Aができる

  • 自社データを使ったRAG(検索拡張生成)との相性も良好

  • AWSサービスと連携しやすく、セキュリティ/権限管理も強固

「自社環境内でChatGPTのような機能を持ちたい」「機密性の高い業務で生成AIを使いたい」企業に最適です。

 

 2. Bedrock導入のステップ:AWSで生成AIを始める流れ

実際にAmazon Bedrockを業務に導入するまでの大まかなステップは以下の通りです。

Step 1|ユースケースの整理と選定

まずは、生成AIをどの業務に使いたいのかを明確にします。

  • 社内マニュアルの要約

  • 問い合わせ対応の自動化(FAQボット)

  • 会議議事録の要約

  • ナレッジ検索(RAG)

  • マーケティング文書の自動生成

明確なユースケースがないまま導入すると、「便利だが活用されない」という状態に陥りがちです。

Step 2|AWSアカウントとBedrockの初期設定

次に、Bedrockを有効化するための環境整備を行います。

  • AWSアカウントの用意(法人向け推奨)

  • Bedrockのサービス利用申請(リクエスト制 → 審査あり)

  • IAMロールの設定、APIアクセスの制御

  • 利用予定モデルの選定(例:Claude、Titan、Llama)

2025年現在も、Bedrockは一部リージョン・企業に限定されている場合があるため、事前確認が重要です。

Step 3|PoC(検証環境)での試験導入

実業務に入る前に、スモールスタートでPoC(Proof of Concept)を行うことをおすすめします。

  • 入力データと出力品質の確認

  • セキュリティ要件(PII含むデータの扱いなど)検証

  • 生成結果のトーン・精度のチューニング

  • UI(チャット画面)やAPI連携の試験

この段階で、自社業務との相性を見極めて本番導入の是非を判断できます。

Step 4|本番導入・業務連携

PoCで有効性が確認できたら、本番環境へ移行します。

  • 社内システムとの連携(CRM、FAQ DBなど)

  • セキュリティ設計(アクセス制限・ログ管理)

  • モデルの継続学習/定期レビュー体制の整備

  • 利用マニュアル・業務フローへの落とし込み

ここで「運用チームの確保」と「使い方のガイド化」ができていないと、現場活用が進みません。

 

3. Amazon Bedrock導入の注意点

導入をスムーズに進めるために、以下の点には特に注意が必要です。

❗ 利用にはAWSの技術的知識が必要

IAMロール、セキュリティ設定、API接続など、AWSに不慣れな企業では構築が難しい場合があります。

❗ モデル選定・プロンプト設計にノウハウが要る

同じ出力を得るためにも、モデルごとにプロンプトの書き方が異なります。業務レベルの精度を出すには調整が欠かせません。

❗ コスト管理を怠ると請求が膨らむ

生成AIは使用量ベースの課金。PoC時に利用頻度やコストを想定していないと、予期せぬ請求が発生することも。

 

 4. 導入支援サービスを活用する選択肢

生成AIは、「試すのは簡単、業務に活かすのは難しい」という側面があります。
そこでおすすめなのが、Amazon Bedrockの導入支援サービスの活用です。

Bedrockスターターパック:

  • 要件定義〜PoC構築〜本番移行まで一括支援

  • 短納期(最短2週間)で業務レベルの環境を提供

  • AWS認定技術者による運用・セキュリティ設計支援

  • 社内展開のためのマニュアル・教育支援あり

Amazon Bedrockスターターパックの詳細はこちら

 

 まとめ

Amazon Bedrockを活用した生成AI導入は、AWS環境を活かせる企業にとって非常に強力な手段です。
ただし、PoC設計・モデル選定・セキュリティ管理など、専門知識が求められる工程も多いため、適切なステップと外部支援の活用が重要です。

「まずは試してみたい」「スモールスタートで実績を作りたい」という企業様は、短納期で導入できる支援サービスもぜひご活用ください。